十条メンタルクリニック JUJO Mental Clinic

診療案内

不眠症について

どなたも夜眠れない経験は、多かれ少なかれ、なさっているのだろうと思います。大抵の場合は長くは続かないものです。不眠症はそういった眠れない日々が長く続く場合に診断されるものです。眠ろうと思っても寝付くのに時間がかかる(入眠障害)、寝ても数時間で起きてしまう(中途覚醒)、朝早くに目覚めてしまう(早朝覚醒)、ある程度睡眠時間は取れているのだが、ぐっすり眠れた感覚がない(熟眠障害)などのタイプがあります。人間にとって基本的である睡眠がとれないと、生活は途端にしんどいものになります。不眠症は、個人の生活の質を大きく下げかねません。

不眠症の症状

日本では約20%の方が不眠に悩んでいると言われています。不眠症には主に4つのタイプがあり、寝付きの悪い「入眠障害」、眠りが浅く途中で何度も目が覚める「中途覚醒」、早朝に目が覚めてしまう「早朝覚醒」、ある程度睡眠時間はとれてもぐっすり眠れたという感覚が得られない「熟眠障害」に分けられます。不眠の背景に、うつ病や躁うつ病などの精神疾患があるということもありえますし、睡眠時無呼吸症候群(睡眠中に気道が閉塞して呼吸が十分にできなくなることで睡眠の質が悪化する)、むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群、横になると脚がムズムズして眠れない)という、鉄分不足などによって起こり得るものもあります。概日リズム睡眠障害という、睡眠のリズムが徐々にずれていくタイプの障害もあります。また、身体の痛みやかゆみ、交代勤務、カフェイン摂取などが原因になることもあります。

不眠症の治療

タイプによって治療法は様々ですが、生活習慣の改善と睡眠薬などによる薬物療法が中心になることが多いです。一般的には、就寝時間の4時間くらい前に食事を済ませて、入浴は1〜2時間前に済ませます。いったん床についたら、目覚まし時計をセットして、あとは時計を繰り返し見ないようにすることなどが大切です。テレビやパソコン、スマートフォンとの付き合い方も現代人の不眠症対策にとって重要でしょう。

睡眠薬について

不眠の種類により薬のタイプも変わってきます。漢方薬が効果的な場合もありますし、概日リズム睡眠障害に特化したタイプの睡眠薬もあります。旧来の睡眠薬は耐性(だんだん効きが弱くなっていく)や、依存性(やめにくい)の強い薬が多かったのですが、最近ではそれらがない、もしくは少ない睡眠薬が主流になってきています。また、服用する際の注意点として、お酒と一緒に服用することは避けましょう。効果が強まりすぎてしまうことがあり大変危険です。急にやめることにも注意が必要です。不眠がさらに悪化することがありますので、医師と相談しながら段階を踏んでやめていくようにしましょう。

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