十条メンタルクリニック JUJO Mental Clinic

診療案内

うつ病について

うつ病とは「疲れがとれない」「眠れない」「食欲が落ちた」「やる気が起きない」「何も楽しめない」などの気分の落ち込みや、身体的な不調などが2週間以上の長期にわたって続いていて、生活に大きな支障をきたしている状態のことです。うつ病に掛かる人は年々増加の一途をたどっており、特別な病気ではなく身近な病気と言えます。発症には様々な要因がからみあっていると考えられていますが、お仕事をされている方では過労やストレスなどが影響していることが多く、そのほかの方では、例えば引っ越しや子育て、介護疲れなども要因となります。家庭内でのトラブルや近親者との死別なども、きっかけになり得ます。やはり誰もがかかりうる身近な病気と言えるでしょう。

うつ病の症状

うつ病の症状として、DSM-5(精神疾患の診断・統計マニュアル)を参考にすると

・気分が沈んでいる
・興味や喜びが感じられない
・食欲の低下や増加
・眠れない
・いくら寝ても眠い
・焦ってばかりいる
・ゆっくりとしか動けない
・疲れて気力が出ない
・自分に価値がないと感じる
・集中力が低下している
・決断ができない
・消えてしまいたいと思う

などの症状が記載されています。当てはまる方がいらっしゃるかもしれません。

うつ病の治療

うつ病は気持ちの持ちようや、根性がなく気持ちが弱いからかかる病気であるという風に思われやすいのですが、そのようなことはあまりないように思います。「根性」や「気持ち」で立ち向かおうとすると、ますます悪化する悪循環になりかねませんので、早めに受診なさるのが大切です。治療の実際としては、休養・薬物療法・精神療法の3つが主な治療法になります。

休養

シンプルですが、かなり重要な治療です。医師から休養を進められたら、仕事や家事、学校を思い切って休むことが、多くの場合で大事になります。場合によっては、入院して休むというのが良いときもあります。

薬物療法

薬物療法では、抗うつ薬によって脳内神経伝達物質のバランスを元通りに整えていきます。抗うつ薬にはいくつかのタイプがあり、それぞれの方に合うように使い分けていきます。効果が出るまで少し時間がかかる場合が多いです。抗うつ薬のほかにも、症状に合わせて睡眠導入剤などを併用することがあります。また、症状がなくなってもしばらくの間、薬物療法を継続することが再燃や再発を防ぎます。

精神療法

精神療法では医師や心理士と面接を重ねることで生まれる信頼関係や、一緒に考える中で少しずつ分かってきた傾向(例えば、真面目でがんばりすぎる、問題をひとりで抱えてしまうなど)が大切になります。より専門的な認知行動療法や精神分析的精神療法で、症状の改善に効果があることも分かってきています。

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