十条メンタルクリニック JUJO Mental Clinic

診療案内

パニック障害について

何の前触れもなく強い恐怖感とともに突然息が苦しくなったり、めまいや動悸、発汗などが急激に出現する発作(パニック発作)を繰り返してしまう状態がパニック障害です。発作を繰り返しているうちに、発作がないときにも「いつまた発作が起きるだろうか」と恐れを抱くこと(予期不安)が続きます。このような発作への恐れから、人混みを避けたり外出ができなくなり、行動範囲や生活の幅が大きく狭まってしまうことがあります。「死んでしまうのではないか」と思うほどの強い不安感に襲われ、動悸や呼吸困難感、手足に力が入らないような感覚に見舞われますが、多くは30分以内、長くても1時間以内に発作は収まります。

パニック障害の症状

「いつまた発作が起きるだろうか」という恐れを抱くことが多く、これを「予期不安」といいます。こうした予期不安は「逃げ場がないような場所で発作が起きたらどうしよう」「発作を大勢の人に見られたら恥ずかしい」といった気持ちを抱かせます。そのため、発作が起きた場所や大勢の人が集まる場所を避けるようになります。これを「広場恐怖」といいます。また公共交通機関や高速道路(特に渋滞)、美容室やMRI検査など、囲まれていて逃げられないように感じられる場所も避けるようになることが多いです。「パニック発作」「予期不安」「広場恐怖」というパニック障害の3つの症状が合わさることにより、悪循環におちいりがちになります。行動範囲や生活の幅が狭くなり、場合によっては外出も困難になります。

パニック障害の治療

パニック障害は自律神経の一過性の機能変化とも考えられています。治療は薬物療法が効果的です。SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)といわれる種類の抗うつ薬や抗不安薬での治療が、一般的であり効果があります。また、苦手になってしまった外出や乗り物などに、少しずつチャレンジしていくようなアプローチ(行動療法)も重要になります。寝不足やカフェインの取りすぎ、アルコールやニコチンなども自律神経を介してパニック発作を誘発することがありますので注意が必要です。

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